すっかり日本美術の虜になった私は、先日の「対決ー巨匠たちの日本美術」に引き続き、「大琳派展」に行くことを計画。
しかし連日ものすごい人でゆっくり見られないという前評判がありましたので、裏の手を使い、「きもので楽しむ大琳派展」という貸切イベントに参加。閉館後の美術館をゆっくり堪能してまいりました。
参加者100名以上が着物で来場。それはそれは圧巻でした。いかにも着物慣れしたマダムたちはエルメスのオーストリッチやコンテスのバッグを持って優雅に美術鑑賞していらっしゃいました。
私は祖母が15年以上前に誂えてくれたこちらの着物を着用。今年私はちょうど二度目の成人式にあたり、このタイミングに着ることができて良かったです。(15年も放置していておばあちゃんごめんなさい
)
着物には螺鈿が組み込まれ、帯は「黎明の孔雀」という名前が付いています。光琳の「孔雀葵花図屏風㊧」の写しと思われる柄で金糸で織られています。ギラギラと光るこの着物と帯を初めて見たときは家族一同ドン引きしたのですが、今回の企画にはちょうどぴったりでした。
着付けは、天河先生に教えていただきながら、自分でしてみました。(帯はほぼ先生に着けていただいた感じですが、、)
↑歩いているうちにやや着崩れてしまってます。。光沢のある着物はしわが目立つので上級者向きです。。私にはまだちょっと早かったような気がします。三度目の成人式(=還暦!!)にもこれを着たいと思います。今後も天河先生、ご指導よろしくお願いします。
今回のテーマは、本阿弥光悦と俵屋宗達から始まり、尾形光琳を経て、酒井抱一へと続く、琳派の足跡を辿るというものです。ゲストに女優の真野響子さんがいらして、ドラマ衣装秘話などを語ってくださいました。また学芸員の方による作品解説もあり、さらに音声ガイドが無料で貸し出されて、本当にゆっくりと鑑賞することができました。
鑑賞後は琳派写しの着物やコンテスのバッグの展示があり、帯などの超豪華賞品が当たる抽選会もありました。(残念ながら今回もハズれましたが・・・)
お土産には両口屋是清さんのオリジナル和菓子をいただきました。
㊨紅白梅図
㊧光琳菊
優美なお菓子を頂戴し、帰宅してからも琳派の世界を楽しむことができました。